黒にんにくに抗がん作用があるというウワサの真相は

別の記事で黒ニンニクに癌予防効果が期待できることは説明しましたが、抗がん作用はどうなのでしょうか。

まだガンになっていない方の予防と、すでに発がんしている方の抗がんとでは、意味合いがまったく異なります。

今回は、黒にんにくの抗がん作用についてご説明します。

黒にんにくと抗がん作用の関係性

黒ニンニクに抗がん作用があるのか。

これについては、黒にんにく業界一有名な方といって間違いない、元弘前大学医学部教授の佐々木甚一氏の研究結果を見ていくのがわかりやすいでしょう。

佐々木甚一氏の研究結果

佐々木氏は、マウス10匹の皮膚内に600万個のがん細胞を移植。
そのうちの5匹に、3週間にわたって発酵黒ニンニクから抽出した成分(3mg)を2日おきに3回注射し、ガンがどのようなったかを追うという研究を実施。

その結果はというと、

・黒ニンニクを注射したうちの2匹からがん細胞が消滅
・黒ニンニクを注射した残りの3匹も腫瘍が5分の1程度まで減少
・黒ニンニクを注射していない5匹の腫瘍は2倍近くまで増加

という、素晴らしいものになった。

さらに、同様の条件で再び実験したところ、発酵黒ニンニクの成分を与えられたマウス5匹のうち3匹の腫瘍は治り、2匹の腫瘍は半分近くまで減少。

そして、同じことを生ニンニク(3mg)を使っておこなったところ、ガンは小さくはなったものの消えたものはありませんでした。
これは、生ニンニクよりも黒ニンニクのほうが、抗がん作用が大きいことを示唆しています。

黒ニンニクの成分が免疫を活性化

では、黒ニンニクはどうやってガンを消したのでしょうか。

教授が調べたところ「黒ニンニクの成分が免疫を活性化」することがわかったのです。

具体的には、体のなかで監視役をしているNK(ナチュラル・キラー)細胞を黒にんにくが活性化させることで、
NK細胞がガン細胞やウイルス感染細胞を見つけて殺し、ガン細胞が転移するのを抑えたりする働きをしたと考えられるのです。

黒ニンニクが細胞を殺す力はない

黒ニンニクにガンを小さくする力があることはわかりましたが、それと同じぐらい重要なこととして
黒ニンニクの成分にはガン細胞を殺す力(細胞毒性)がないことがわかっています。

もしガン細胞を殺す作用があるとなると、正常な細胞にも作用して正常な細胞を壊すかもしれません。
例えば、現在ガン治療に用いられている抗ガン剤の多くは、ガン細胞を殺すと同時に正常な細胞にも作用し、それが副作用になるのです。

つまり、黒ニンニクは免疫を活性化するのみで、細胞を殺すわけではないので、副作用も生まないというわけです。

黒ニンニクと抗がん作用のまとめ

「黒ニンニクのガン予防作用」についてと同様ですが、その内容からして、人体を使っての研究は難しいため、ラットを使った研究結果が並ぶ形になります。しかしそれでも、黒ニンニクに抗がんに関連する何らかの力を持っていることが示唆されているのは間違いありません。

上で紹介した佐々木教授の研究では、注射による黒ニンニクの投与によるものであるため、今後は餌に黒ニンニクを混ぜて投与する方式での研究も進んでくれるとより信憑性が高まることになるので、期待したいと思います。