黒にんにくが中性脂肪を減らす? ダイエットにニンニクが良いこれだけの理由

黒にんにくが中性脂肪を減らし、ダイエット効果もあると聞くこともありますが、本当なのでしょうか。
今回は、黒にんにくおよびにんにくのダイエット効果について紹介していきます。

ダイエット効果が期待できるのは「黒にんにく」よりも「普通のにんにく」

一般的に、にんにくが中性脂肪を減らすという場合、
“アリチアミン”という物質がビタミンB1の吸収率を高め、結果的に中性脂肪増加が抑えられる
といったメカニズムに基づきます。

しかし、ここで登場するアリチアミンですが、通常のにんにくには多く含まれるものの、黒にんにくにはほとんど含まれません。

つまり、結果から言ってしまうと、中性脂肪を抑える効果を求めるなら、黒にんにくよりも生のにんにくを摂取したほうが良いということになります。

にんにくが中性脂肪を抑えるメカニズム

ここで、にんにくが中性脂肪を抑えるメカニズムについて見ていきましょう。

にんにくには、無色無臭の「アリイン」という成分が含まれています。
にんにくに包丁を入れたり、すりおろしたりすると、包丁などで破壊された細胞から出たアリインと、アリナーゼという酵素が化学変化を起こし、「アリシン」となります。
このアリシンはにんにく特有の強い臭いの元となりますが、発酵させた黒にんにくの場合、熟成の過程で酵素のアリナーゼの働きが抑えられるため、臭いが激減します。

身体のエネルギー代謝に欠かせないのがビタミンB1です。
しかし、ビタミンB1は水溶性であるため吸収率が低いという特性があります。

ところが、アリシンとビタミンB1が結合すると「アリチアミン」になり脂溶性に変化します。
脂溶性に変化することで、ビタミンB1の吸収率が高くなり、体内に蓄えやすくなります。

結果、エネルギー代謝が円滑になり、体力増強や中性脂肪増加を抑える効果が発揮されることになります。

アリシンは褐色脂肪細胞を活性化させる?!

「褐色脂肪細胞」ってご存知ですか?

首の回りやわきの下、肩甲骨周辺、心臓、腎臓周辺に分布するこの細胞は少し特殊な細胞で、体内にたまった脂肪(カロリー)を溜め込まずに、どんどん燃焼してエネルギーとして放出する細胞として、糖尿病の治療やダイエットなどで、近年、とても注目されている細胞です。

この細胞を、にんにくが含むアリシンが活性化させてくれると言われているのです。

においの元として敬遠されがちなアリシンですが、ダイエットにとっては二重三重に効果的ということですね。

こちらの点でも、黒にんにくではなく、通常のにんにくがダイエット向きだといえます。

アリシンはたんぱく質の消化・吸収も助けてくれる?!

アリシンの勢い、まだ止まりません。

アリシンには、たんぱく質の消化・吸収を助けてくれるという働きもあるんです。

ダイエットにとって、たんぱく質は切っても切り離せないものです。

たんぱく質をしっかりと消化・吸収することで、筋肉の量が増え、身体の基礎代謝があがり、効率の良い脂肪の燃焼が促されます。

アリシンは、たんぱく質の構造を変えて、元のたんぱく質よりも消化・吸収しやすい形に変化させるという働きを持っています。

黒にんにくにダイエット効果は全くないの?

ここまで、普通の白いにんにくがダイエットに効果があることを書いてきましたが、では、黒にんにくにダイエット効果はまったくないのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。

こちらの投稿(『』)でも書いているとおり、黒にんにくのみに含まれる「S-アリルシステイン」には、体内に摂り入れることによって肝臓の機能を強化してくれる働きがあります。

これにより、血中に存在している脂肪の代謝を促してドロドロになりがちな血液の循環を促してくれる効果が期待できます。
その結果、血液中に存在する悪玉コレステロールの値も少なくなります。

悪玉コレステロールと中性脂肪は異なる物質ですが、お互いに関連します。
したがって、悪玉コレステロールが減ることが、中性脂肪の減少につながるのです。